今日「ミッドナイトスワン」という映画を見てきた。
仕事がら、さまざまなマイノリティの方とお会いする機会がとても多いので参考になりそうだったし、草彅剛さんは俳優として優れていると思っているので見てきた。
映画は、性的マイノリティの人の眼からこの世の中を見てみると、
こんなに生きづらいんだなぁ、、、
という現実を改めて突き付けられるストーリーで、後半は胸が締め付けられるような思いがした。
ご本人としては普通に暮らしているだけなのに、街を歩いているだけで偏見や差別に遭うような生き方は、とても厳しい生き方だと思う。
ストーリーは後半で別の人生として希望が提示されているけれども、主人公の人生としては救いようのない悲しい結末だよな、と思った。
映画を見終わって感じたことは、全てがストレートで全てが普通の私からは何もしてあげられそうもないし、
何かしてあげることはないのだろうか?
という私の率直な思いも、性的マイノリティの人たちに対して失礼ではないのか、という思いがグルグルと渦巻いた。
心は女性なのに体は男性というシリアスな現実を、リアリティのある演技とストーリーで見事に私に届けてくれたミッドナイトスワンは傑作だと思う。
精神上の障害や性的マイノリティで心に課題を抱えている多くの人たちが、新宿か秋葉原に集まってきているのではないかと感じている。
新宿と秋葉原は、街にそういう人たちの拠り所となるようなエネルギーがある。
私にできることはそんなにないのかもしれないが、
そういう皆さんの心の支えになるような活動が仕事を通してできたらいいのにな、と改めて感じさせてくれた映画だった。