神戸での生活も今週いっぱいとなった。
神戸の住まいの2,3件隣りにカレー屋があるんだけど、先程お店の前を通った時にも、店主らしき人が店の前で、通行人に
「こんにちは!」とか「お帰りなさい!」
と、元気に声掛けしていた。
とても残念なんだけど、彼のカレー屋に人が入っているのを見たことがない。
もちろん私だって一度も入ったことはないし、きっと通行人たちは、カレー屋の店主に挨拶だけされても困惑しているんだと思う。
とても不思議に思うのだが、なぜ彼は、いつも店先で元気に挨拶するだけで、チラシを配らないのだろうか?
いつも客が入っていないので、どうせ作ったゴハンやカレールウは数日でそのほとんどを捨てているんだと思う。
捨てるくらいなら、なぜ彼は
半額チケットを通行人に渡して、
「今なら半額なので、試しに食べてみてくださいね!」
という行動とか、
一杯100円DAYとか作って、毎週月曜日はカレーが10食限定で100円!
とかいう行動がとれないのだろうか。
これは予測だけど、彼はそうやってお店の常連客を作っていく手法を、きっと単純に
「知らない」
だけなんだと思う。
無知というのは、恐ろしいことだなぁ。
と、屈託のない笑顔で挨拶してくるカレー屋の店主を見て、無言で立ち去る自分。
きっとあのカレー屋は、あと半年も持たないだろう。
だって、誰もカレー屋の店主に挨拶してもらうことなんて求めていないからね。
そういう挨拶は緑のおばさん(今はいない?)が、やってくれればそれでいいんですよね。
入ったことのない店に入ってもらうのには、今後ますます工夫と知恵が必要な時代になってくるんだろうなぁー。